今回は新富士バーナーとSOTOから出ているスライドガストーチのお話です。
もくじ
・新富士バーナーとSOTOの関係
・多少問題はあるが信頼している
新富士バーナーとSOTOの関係
みなさんアウトドアで使うライターは何を愛用していますか?
このSOTOのスライドガストーチライターを使っている人、多いのではないでしょうか。
キャンプ場でもよく見かけますし、アウトドア用品店でも定番商品のひとつです。
僕も持っています。
伸びるのでトランギアのアルコールバーナーに点火するのに便利なんですよね。
キャンプではこれかウインドミルのターボライターを使うことが多いです。
さて、SOTOではなく新富士バーナーという会社からもスライドガストーチが販売されています。
見た目ほとんど同じ。何たる恥知らずなコピー商品を売りおってと思うかもしれませんが、新富士バーナーという会社はSOTOの親会社というか、工具メーカーである新富士バーナーのアウトドア部門がSOTOなのです。
僕は新富士バーナーのスライドガストーチも持っています。
どちらもガスライター専用ガスだけではなくカセットコンロ用のガスでも使えるのが非常に便利です。

カセットコンロのガスも使える
5年くらい前のSOTOのスライドガストーチは当時施行された安全法の新基準によって、ものすごく使いにくいロックがかかっていたのですが
新富士バーナーのスライドガストーチは工具扱いのため、使いやすいロック(現行品と同じロック)だったのです。
いまはSOTOも同じロックになっているようですが、違う社名で同じ製品を売っているのはその頃の名残なのかもしれません。
僕が知らないだけで中身に多少違いがある可能性もあります。
多少問題はあるが信頼している 
このスライドガストーチ、ボタンを離してもしばらく火が噴出し続ける問題や、使っているうちに着火し難くなるという話がレビューなどで話題になることがあります。
実際に僕の所有しているSOTOと新富士バーナーの両方で「点火ボタンを押すのをやめても火が出続ける」状態になっています。
これはもう仕方ないと思って、5秒くらい待って消火を確認しています。知らずに消えたと思ってすぐポケットなどに入れるとちょっと危険かもしれません。

この親指を離してもしばらくボーボー燃えている
着火しにくくなる問題には友人のがなっていました。彼はガスコンロ用のCBガスを使っていたのですが、これをやめてガスライター用のガスを使ったら直ったとのことです。僕はずっとガスライター用のガスを使用していて、着火が問題になった事は一度もありません。
以上のような問題はあるのですが、僕はこのライターを信頼しています。理由があるのです。

なんだかわかりますか?
僕がスライドガストーチを信頼している理由、それは
「4か月の間、風雨にさらしていたのに問題なく着火できたから」
です。
4か月前にお墓参りがありまして、線香に着火するために新富士バーナーのスライドガストーチを持って行ったのです。親族の送迎などもしなければならずバタバタしている間に、ガストーチの事をすっかり忘れて墓地に置いたまま帰ってしまったのでした。
その後、僕はキャンプに行くたびに準備しながら「どこかのキャンプ場に忘れてきたのかなぁ。でもまぁSOTOのがあるからいいか」などと思っていたのです。
そしてつい先日の7月末。あれっきり放置しっぱなしのお墓をお盆の前に掃除しておこうと思って再訪したときに、墓地にポツンと置いてある新富士バーナーのガストーチを発見しました。

石に残るガストーチの跡
記録的な大雨が降り続けた6~7月もこの石の上で風雨にさらされていたので、石にこのように跡がついてしまいました。
残量確認の窓を覗くとガスはまだ残っていたので、まさかねと思いつつ着火してみるとなんと普通に着火したのです。
ビックリしました。ZIPPOライターの数多の伝説を思い出しましたよ。あっちはオイルが揮発するから多少の誇張があると思いますけどこっちは本当です。
着火はできましたが、プラスチック部品が劣化して破裂などの危険があるかもしれないので今後の使用は控えようと思っています。
それでも新富士バーナー・SOTO製品に対する信頼感を僕に植え付けるのに十分な出来事でした。
というわけで新富士バーナー・SOTOのスライドガストーチは、多少の問題があることを許容できるなら超おすすめです。
ちなみに新富士の方がSOTOより着火問題が出にくいという噂もありますが、単に個体差かもしれないので真偽は不明です。
それではまた。