今回は、アウトドアで人気のスパイス「マキシマム」「ほりにし」「黒瀬のスパイス」を食べて比較します。
もくじ
・アウトドアの3大スパイスとは
・「マキシマム」
・「ほりにし」
・「黒瀬のスパイス」
・まとめ
アウトドアの3大スパイスとは
みなさん、キャンプなどで料理をするときに使う調味料は何ですか?
塩やコショウはもちろんですが、アウトドア好きな人たちから圧倒的に支持されているスパイスが存在します。
それも3種類。
「マキシマム」「ほりにし」「黒瀬のスパイス」です。

3大スパイス揃い踏み
なぜか手元にその3大スパイスがすべて揃っているので、今回の記事では全部食べ比べてみたいと思います。

白州のどこか
この素晴らしい白州のどこかで、僕と友人の2人により密かに比較会は行われました。
ルールは簡単。
同じ牛肉のブロックを切り分け、肉2枚ずつに各種スパイスをなじませてからステーキにします。
2人でひと切れずつ食べて感想を言い合うだけの素晴らしい企画です。

厳正なる準備の様子
同じ肉で比べれば公平かつ公正。
肉の切り分けに僕のナイフさばきが光る。

ほぼ同条件で用意
「マキシマム」
まず最初に「マキシマム」から。

マキシマムのステーキ
マキシマム。宮崎県の中村食肉というお肉屋さんが作っている特製スパイスです。
なにぶん最初のスパイスなので、2人とも「うーん、美味い!」としか言いようがないのです。実際すごくステーキに合う味。
塩っ気のあとに残る出汁のような風味があるように思いました。
チェーン店のステーキハウスでも似たような味の調味料を置いている店が思い当たります。
お肉に合いそうなスパイスががっつり入っているのがわかります。
このマキシマムを基準に次の「ほりにし」へ。
その前にお口直し。甘とうがらし。

お口直し
甘とうがらしは塩コショウだけで食べて、次へ。
「ほりにし」
2つめのスパイス、「ほりにし」。

ほりにしのステーキ
ほりにし。和歌山県のアウトドアショップ「Orange」さんが作っているスパイスです。
容器に思いっきり「アウトドア スパイス」と明記しちゃってるのは3つのうちこれだけ。
あきらかに他の2種と違うのは、内容物の粒が粗いこと。粉ではなくて粒です。
ほりにしは、マキシマムと比べて甘みがあります。塩味やスパイス感はマキシマムの方が強いです。
野菜系の甘味旨味のようなものを感じました。丸い印象の味わいです。ハーブとか香草の印象。
なるほど面白い。こんなに違うとは。
口直しにクレソンをムシャムシャ頬張って次へ。
「黒瀬のスパイス」
最後のスパイスは「黒瀬のスパイス」。

黒瀬のスパイスのステーキ
黒瀬のスパイス。「かしわ屋くろせ」という福岡県の鶏肉店さんが作っているスパイスです。このお店、2020年で創業70年という老舗です。
容器に「牛豚鶏魚に」と書いてあります。もはや肉全般用。
黒瀬のスパイスで味付けをしたお肉は、マキシムに近い第一印象からその後に来るピリッとした辛みが特徴でした。
ほりにしより明らかにハッキリしたスパイス感があり、強めの風味付けだと感じました。甘味はあまり感じませんでした。
まとめ
実際に食べ比べるまで我々審査員2人とも「全然違いが分からなかったらどうしよう」と言っていたのですが、杞憂でした。
3つとも本当にはっきりとした違いがあります。
「マキシマム」
おそらく赤身肉の牛ステーキならこれが1番合うのではないか。というのが我々2人の一致した意見でした。
塩味と出汁のような旨味と、メキシコ料理などにもありそうな馴染みのあるスパイス感。
メキシコ料理好きのなちょとしてはたいへん好みの味です。
「ほりにし」
赤身牛肉のステーキには3つのうち一番合っていないかもしれない。これまた2人の一致した意見です。
ただし、野菜や白身魚、鶏などにはすごく合いそうでした。香草焼きみたいな。
洋風だね、という友人の言葉がしっくりきました。ポトフとか、そういう感じの優しさがあります。
アウトドアスパイスと銘打っていますが、家のキッチンでも普通に使えそうなのはこれのような気がします。
「黒瀬のスパイス」
ピリ辛が好きか嫌いかで評価が分かれるのがこれです。牛肉ステーキにはとても良く合いますが、パンチが効きすぎるような気もしました。
ラムなど癖の強い肉によく合いそうです。
何だか懐かしい風味があり、僕は3つのうち一番醤油の味わいの強さを感じました。
ほりにしが洋風なら、黒瀬のスパイスは和風です。和風でピリ辛。甘味はあまり無く、辛みと旨味の洪水でした。
以上が3大アウトドアスパイス食べ比べの結果です。
あくまで我々の個人的味覚だけを頼りに書いているので、皆さんの味覚と食い違う可能性はあります。
アウトドアスパイスを食べ比べて思ったのは、どれも味付けや塩味が濃いということです。考えてみれば、屋外で料理するなら味がハッキリクッキリしていた方が良いシーンが多いのかもしれません。
海水浴した後に海の家で食べるラーメンが、全く塩っぱさを感じないのを思い出しました。
家のキッチンでも普通に使えるかもと思ったのは「ほりにし」です。それでもうま味調味料としての風味の強さはかなりのものなので、家庭料理なんにでも使えるわけではなさそうです。何を作ってもほりにし味になってしまいそう。そういう風味の強さが今回の3大スパイス全てにあります。
たまのアウトドアで使ってうわ美味しいと叫ぶ、そういう使い方が一番なのかなと思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。