今回は、食用テストと植物認識アプリの記事です。
もくじ
・緊急事態宣言が発令されましたよ
・汎用食用テストって何
・「PictureThis」一秒植物図鑑
緊急事態宣言が発令されましたよ
みなさん、この困難な日々をどう過ごされていますか?
本日、4月7日に日本の7都府県を対象に緊急事態宣言が発令されました。
いくらキャンプ好きで山梨在住の僕でも、キャンプに行くのを躊躇してしまうような状況です。
いま混んでいるキャンプ場に行くのは何か違うような気がします。山奥などに行くならアリかもしれませんが、まだ行って楽しめる心境になれません。
緊急事態宣言なんて言葉をニュースで聞くなんて映画や物語のような状況ですが、これは現実なので我々は生きる努力をしなければいけません。
今後どうなるにせよ、最後の最後、ここぞというときに役立つ知識を共有しようと思います。
つまり、その辺に生えている雑草が食えるかどうか判断する方法です。
汎用食用テストって何
汎用食用テスト(Universal Edibility Test ※追記 汎用食用テストが正しい訳ですね。修正しました。)は、米陸軍教本やサバイバル教本などに記載されている、食用になるかわかならい植物を判別するためのテストです。ただし危険を伴うために緊急時だけに推奨される方法で、他に何も方法がない時に行うものであることは理解しておいてください。以下に詳細を紹介引用します。
食用テストの方法(植物を識別する有効な手段が他にある場合はそちらを優先すること)
1.汚染された地域で植物採集をしないこと。テストの前にきれいに洗い、傷んだり腐っている部分は捨てる。
2.植物の一部分が食べられる結果が出たとしても、全体が食べられるとは考えないこと。(葉は食えるが根は有毒などがありえるため)
3.その植物が豊富にあり、簡単に手に入らない場合はテストしないこと。
4.テストは一度に一種類の植物だけ、部位も一種類だけにする。実験台になる人間も一人にすること。一度に複数のテストをすると異常があった場合に原因の特定ができなくなる。
5.植物をさまざまな部分(根、茎、葉、つぼみ、花)に分ける。においをかぐ。不快な臭いがあったらその植物は食べないこと。
6.植物をすりつぶし、肘の内側または手首の内側に少量こすりつけ15分間ようすをみる。皮膚が痛みを感じたり、かゆみを感じたり、麻痺したり、発疹ができたりした場合はその植物を食べない。
7.植物を唇に触れさせて、火傷やかゆみがないかテストする。15分たっても反応が見られない場合は、ひとかけらを口の中に5分間いれてみる。異常がなければ少し噛んでみる。非常に苦いか、石けんのような味がする場合は吐き出し、その植物は食べない。何も問題がなければ噛んだ汁だけを飲み込み、植物のかけらは吐き出す。そのまま8時間身体のようすをみる。
8.吐き気、めまい、眠気、胃痛、胃痙攣などの身体異常がおきない場合は、ティースプーン一杯ぶんを飲み込んでさらに8時間ようすをみる。
9.なにも不快な症状がない場合は、一握り食べてみる。24時間ようすをみて何も問題がなければ、植物のこの部分が食用であると判断を下す。
10.植物の他の部分についてもテストを繰り返す。
11.痛みのない物だけ食べること。腐っているもの、カビの生えたもの、病気のもの、虫食いの物はすべて捨てる。
12.汁が濁っているものは避ける(タンポポなど一部は除く)。葉に刺毛がある物は必ず茹でる。
13.食用になると判断した物でも大量に食べたり、長期間にわたって食べれば害がある可能性がある。
14.以上のテストはキノコでは行わないこと。
(Barry Davies "The SAS Escape, Evasion & survival manual" 1996 、Gina Demillo Wagner 2019の記事)
以上が食用テストです。なんと一つの植物の一部が食べられるかどうか判断するのに40時間35分かかります。
これはまさしく最終手段。ていうかたぶんやらないでしょう。詳細を書いておいてなんですが。
面倒くさすぎるし危険すぎる。このテスト、極少量でヤバい猛毒だったらどうなるのでしょう。
よほどの事態にならない限り、まったくおすすめしません。

食えるのか食えないのか…40時間かけて調べるのきつい
もうちょっと何かないの?という事で探したところ、
スマホがあれば秒でその植物がよくわかるアプリを見つけました。
「PictureThis」一秒植物図鑑
PictureThisというアプリを試してみました。
これ、カメラで花を撮影すると恐ろしい精度で植物名を教えてくれます。
例えばこの、道端に生えてる花、なんだろう。

まったく知らない花。綺麗だけど食えるだろうか
アプリ内で撮影してすぐにこの解説画面になります。

ほんの数秒でこんな感じに
2~3秒で超詳細な説明まで出してくれます。食えるどころか毒花。
このように毒があるか、ペットに悪影響はあるかなどまで書いてあります。すごいし楽しい。

詳細まで見るとここまで詳しい
この詳細ページまで見るのは制限があって、アプリ内課金をすると使い放題になります。でも写真撮って植物の名前までわかるところまでは完全に無料なので、課金いらないんですよね。名前さえわかれば後は検索するだけですもんね。

道端のヤハズエンドウ。食えるらしい。
食いたくはない。
このアプリ使いながら散歩するのが異常に楽しいので、娯楽の減った緊急事態宣言下の世界でも楽しく過ごせてますよ。
(僕が住んでいる山梨は今のところ緊急事態宣言出ていません)
このアプリは本当におすすめです。課金しないでも十分使えます。
最近ぼくは平穏な日々が早く戻ることを願いながらキャンプグッズを磨いています。みんなでアウトドアの知識を駆使してこの危機を楽しく乗り越えましょう!